2009年3月15日日曜日

通じる英語

このあいだのアカデミー賞授賞式。

インドのスラムの日常を描いた
「スラムドッグ・ミリオネラー」がゴールデングローブを受賞した。

日本勢も「おくりびと」が外国映画の賞を受賞するなど

ハリウッドもやっと外国に目を向ける余裕がでてきたのかなと思った。

オバマ大統領が就任して、アメリカも変わったのか、
民族は多様であるということ、
WASPだけのものではないということを
示す兆候なのか、、、

もちろんアカデミー賞は本来アメリカの映画を評価する場であるわけで
世界の映画を対象にするならカンヌ映画祭などがあるとはいえ、、、

とにかく喜ばしいと思った。



ただ!!!

アメリカの友人は言った。

「おくりびと」の受賞時にコメントをしていた日本人の監督?は
英語を話していたらしいのだけど、
何を言っているのか、さっぱりわからなかった、と。


こういうコメントを、私は英語のネイティブから何度聞いたかわからない。

NHKの2ヶ国語放送の英語を聞いても
日本人の通訳は英語で話しているつもりらしいのだが
何を言っているかさっぱりわからない、とか、

本当に何度も何度も耳にしてきた。

どうしたことか。。。

インドや中国の人たちの英語もなまっている。
でも、
「通じる」英語を話すのだ。

それがなぜか、日本人はいつまでたっても
評価されないレベルにいるような気がする。

もちろん、日本人も英語の達人は沢山いる。

でも一般人レベルでの英語会話能力は、
いつも他のアジアの国と比べ低いままなのではないか。。。



このあいだNHKで白州次郎のドラマをやっていた。

主役を演じた伊勢谷友介さんは、英語を話すシーンが多かったが
日本人としては合格点を出せる、(通じる)レベルの英語を話していた。

2カ月ネイティブの特訓を受けたというのもあるが、
それ以上に、伊勢谷さんは、ニューヨーク大学に留学された経歴もある。

英語を使って何かをした、
英語圏で生活しなければならなかった、

とか、結局はどれだけ英語環境につかり
どれだけそれを駆使し、話し、聞いたか、ということが、

その人の会話力を創るといってもいいと感じた。

結局、

体験レベルで異文化にどれだけ触れたのか、

ということなのかもしれない。

ある程度のレベルに達したら
やはり、その言葉が話されている国に言って
浸りきる。Immersion 

それが必要なのだ。

「通じる」、そして、本当に「使える」英語を
扱えるようになるにはそれしかない。

英検何級が受かったとか、
そういう資格試験がどうこうではなく、

普通の一般人が
通じる英語を話せるようになること、

それが日本の目標ではないだろうか。。。