2008年11月24日月曜日

シンガポールの英語教育

まいった。まいった。

日本はそのうち、シンガポールに完全に抜かされます。

というか もう抜かれているでしょう。


シンガポールの中国系の女性で
現在記者をしている人に知り合った。

彼女は英オクスフォード大学リンカーン校を卒業した。

小さい時から受けてきた教育について思わず聞いてみた。


小学校の時から英語の教育がどの人が通う学校にも普通にあり、
教育制度はまったく英国式。

16-17歳の2年間に
日本の高校に当たるシックスス・フォームと呼ばれる制度で、
大学受験に向けた
GCSE(General Certificate of Secondary Education)の
Aレベルを取得するようになっている。

ケンブリッジやオクスフォードに行きたい人のコースがあって
彼女はそれを選んだという。


「自分がいつから英語がべらべらになったと思う?」

と聞いても

小さいときからやっているから「いつ」という感覚はない。

いつのまにか、という答えが返ってきた。

ただ彼女の英語は中国なまりが強くて、
自分の方がずっと英語らしい英語を話していると感じたが

重要なことは、いくらアクセントが強くても、英語の読み・書きが
自由自在にできるという、この人の能力だ。



TOEFLの成績の世界ランキングで

日本の順位はどん尻の北朝鮮の1つ上だったとか。。。。


これほど英語教育が盛んなのに
いつまでも英語能力が世界基準に満たない日本。

シンガポールのリークアンユー元首相が自分の英国教育の経験を生かし
シンガポールの教育制度をきっちり整備した成果がめきめきと
あらわれているような気がする。

母国語以外の言語を勉強したからといって
母国語がおろそかになる、という考え方はもう古いのではないか。

母国語以外を勉強するからこそ、自国の言語のよさ、美しさ、特徴がわかるというもの。


日本語もきちんとしていないうちから、外国語なんて、という考えもどうかと思う。


ハーフの子供達はたしかに2つの言語を最初から並行して学ぶから
単一の言語で育つ子よりも、言語能力の習得がおそいように考えられているが、

大人になってみると、両方が完全になっていることが多い。


もうひとつの言語を学ぶことは、その言語の背景にある文化や
思考系統を習得することでもある。


それは早いうちから始めるべきなのだ。
脳の柔軟なうちに。