2011年7月9日土曜日

スピーチ public speaking

最近NHKのBSで
米TVが製作した
「ケネディー家の人々」
というのを全8回で放送していた。

JFKだけでなく、
歴史的な重要人物の
スピーチというのは、
本当に心を揺さぶられるほど
パワフルだ。

こういう名スピーチを沢山聞くといいと思う。

できれば自分でそのテキストを入手して
真似して声に出して話してみるのもいい。

英語の自然な流れ、息継ぎのポイント
間の置き方など、とても勉強になると思う。


そういう意味でもっと達人になりたければ

トーストマスターズ(Toastmasters)
のクラブに入会するのもいいだろう。

人前で自分がスピーチをするには
どうしたらいいか、基礎を学べる。
そして度胸もつく。

欧米人というのは、こういうことを小さいときから
自然にやっている。

とくにアメリカでは小学校の低学年から
Show and Tell というのがあるのも
皆さんもご存知だろう。
クラスの友人の前で話をするのだ。

人前で話すというのに
まったく抵抗がない人が多いのは
こういうことを小さいときから
訓練されているからだ。

この点ではるかにおくれている
日本人は、自分でそういう機会を作って
鍛錬していくしかない。

日本人が教育にpublic speaking を
取り入れる日はいつくるのだろう。

文部科学省が
こういうことの重要性に気づくのは
いつだろう、、、、。

やっと小学校に英語の時間を設ける
ことになったが、これが
はるか昔に実現していないことに
頭をかしげる。。。

世界でわたりあっていくには
英語が当たり前でなくてはならない。

自分の意見を英語で論理的に
語れなければ
世界における日本の存在感は
薄れていくだけだ。

2011年3月14日月曜日

英語を読んで、もっと読んで

自分ではすごくいい英文を書いたと思っても
Nativeから見たら、
「おや?」と思うような表現であることも多い。

自然な英文を書くにも
やはりたくさんのインプットが必要だ。

やさしい英文をたくさん、読むこと。

伊藤サムさんも言っている。

「やさしいをたくさん」

これは自然な英文を書くための
英文を読むというインプットであると同時に

自然な英語を話すためのインプットでもある。



読む、書く、話す

という3つのレベルは
同時に高まるものと思う。

素晴らしい英文を書く人が
まったく英語を話せない、ということはない。

素晴らしい英語を話す人が
英語を読めない、ということがないように、

3つが連動している。



だからペラペラと英語を話すためにも
読書というインプットも必要なのだ。

ネイティブの友人ができて
なんだか、会話力に自信がついたと感じていても
友人はあなたの英語を直すまではしないだろう。

だからこそ、自信がついたと思ったら
そこからがまた勝負。

通じればいいや、というレベルから
本当に自然なネイティブの英語を
操れる人になるかどうか、

そこにも読書は役立つ。

2010年10月22日金曜日

留学したらペラペラになる???

なんと愚かしい。

日本でだいたい英語を勉強したら
あとは英語圏に留学すれば
英語がペラペラになると思っている人がいるらしい。



最近はそういう浅はかで軽い考えを持つ人が
なんと多いことだろう。


日本で日常会話ができるように
必死で努力して、
せめて英検2級は最低取ったくらいの
レベルで留学したらどうだろう。

留学というのは1年以上のことを意味する。

短期留学などという言葉があるが
ちゃんちゃらおかしい。

適当に勉強して
あちらにいけばなんとかなるという
主義の人が多いのには
本当に驚く。


あちらに行く前から
日常で独り言をすべて英語にする。
日記を英語で書く。
読むもの、聞くもの、英語にする。
英語を母国語とする人と友人になる
あるいは先生として会話する機会を持つ。

あらゆる努力をしたのか。

日本にいながら
まるで英語圏で暮らしているかのごとくに
努力してみたか。

自分の英語を録音して再生してみて
どうか、聞いてみたか。

ネイティブくらいの発音になるぞと
何度も練習して、発音を矯正してみたか。

これ以上できないというくらい
やってみたか。

今の自分の努力は何パーセントか
自問してみよ。

あなたの心が知っているはず。

100%努力していると言えるほどやっている人が
英語がペラペラになる人だ。

サンデル教授

NHKで話題になった
ハーバード大学の哲学の講義を公開した
サンデル教授の授業を
皆さんもテレビでご覧になっただろうか。


日本で放映されるなり、あまりの人気に
教授は日本でも同様の公開授業を行った。

その映像を見て、気がついたことがある。

抽選でその場に参加することのできた
大勢の日本人の中には
サンデル教授の質問に対して
手を挙げて、意見を述べる勇気のある人も
かなりいた。


そこでだ。


いきなり得意の英語を話す人もいた。

日本語で意見をいう人もいた。
(その場合は教授のイヤホンに英語の同時通訳が流れる)


いずれの場合でも、

教授が、発言した人の名前を聞く場合は
議論を盛り上げ、つなげていくために、
その人の考え方を、事例として提示するためだ。


教授が重要と思った考え方や意見については
その人を名前を聞いて、皆の注意を引きとめた。


それは必ずしも英語が流暢な人ではなかったということだ。


私が前から言っているように

あなたは「何が言いたいか、言いたいことがあるか」
ということなのだ。


英語ペラペラでも、
その人に確固たる論理に裏づけされた
意見がなくては
教授は別の人の意見を求めた気がする。


要するに

自分の考えを論理的にしっかり表現する人が
尊重されるということ

英語がペラペラだから、ではない。


日ごろから論理的に自分の意見を言えるよう
訓練しよう。

2010年10月21日木曜日

まだまだある熟語

日本人が、漢字を知っていても、日常会話ができても
まだまだ知らない漢字や、ことわざがあるように

英語でも、いくら英検1級を持っていても
TOEICが990点で満点でも

まだまだ知らない熟語、イディオムなどがあるもの。

その数たるや、計り知れない。

ここに動物がでてくる表現がある。
意味はおわかりだろうか。

1)put a red rag to a bull

2)pull a rabbit out of the hat


1)「赤いラグを牛に置く」で想像ができるが
逆鱗(げきりん)に触れる とか、人の激怒を買う、という意味。

2)は 苦境に思いがけぬ解決策を見い出す という意味。


これは?

push the envelope

envelope というのは、航空機安全運行範囲[領域・限界]の意味もあるそうで

push the envelope 

は、もっと高いレベルを求める、既成概念の枠を超える、
限界に挑む、許容範囲を超える

という意味だ。


こういうのは
ただただ覚えるしかないのだろう。


面白いものは最初はメモでもしておくと
読書をしていてもう1度それが出てきたときに確認できる。
(メモしたことを覚えていれば、、、)

そこでほぼずっとその後、その表現を覚えていられるような気がする。


こうした表現はやはりネイティブの書いた文章を沢山読むことだ。

Wall Street Journal, TIME, Newsweek, といった
記事を多読することだ。

ひたすら読む。

英文記事で、何を言っているのかわからないという内容だとしよう。

その場合はそこに出てくる企業名、人物名などを
GOOGLEで検索してみると、関連した内容のニュースが
でていたりして、日本語で理解できる。

内容を理解した上で英語に戻って記事を読むと
この単語、表現は、こういう意味か、、、とわかってくる。

ネットでニュースを読んでいる場合、
ニュースのページと、
辞書のページ (例えばアルク http://www.alc.co.jp/)
などを複数表示して、
読みながら、調べては、また読む、ということができる。

じっくり読むのも大切だが、
多読が重要。

さらさらと読めるようになるまで
1日1記事と決めてもいい。。。

そのうち、辞書なしで、その1記事が簡単に読めるようになる。

そうしたら、1日複数記事をさらさらと読めるようにする。

スピードは加速していく。
継続さえしていれば。。。。

あなたにもできる。

2009年7月28日火曜日

いいたいことがあるか

このごろ確信しはじめたことがある。

英会話を上達させたいからといってネイティブをつかまえて
とにかく話せばばいい、というものではない。


あなたには「いいたいこと」があるかなのだ。


つまり「お箸の使い方が上手ですね」などネイティブが
興ざめするようなことを未だに言っているようではだめ。


日頃から物事に対して、自分自身の意見を持つこと。


よく日本のテレビで街頭の一般人にインタビューしているのを目にするが、
質問に対して理論的な自分の意見を即答している人は少ない。


これ!ここなのです。


日本の学校教育は自分の意見を口頭で言う
訓練をする場がほとんど与えられない。

フランスなどは筆記試験以外に、口頭の試験があったりする。

結局、自分がしっかりと考え、理論的に意見を述べるというのは
ただの暗記で得た知識をチェックする筆記などよりはるかに大変。

でも頭に汗をかいて、自分の小さな頭で必死に考える訓練は
非常に大切だ。そしてそれを人前で表現できるか。


これをとくに欧米人は日常で行っている。


その差は例えば、高校までの学校教育を終えた
日米の18歳を比べると驚くほどだ。

デカルトの3段論法など、論理的な考えに基づいて考える習慣、
それを口頭で表現する訓練をどれだけ経たか。

その訓練が英会話に上達にも大きく関連している気がする。

英語でネイティブと会話するには論理的でなくてはなりません。

自分の考えを表現し、
おもしろい話題を提起できる知的な刺激ができなければ、
会話が発展しません。

YES/NOいずれかで答えれば、会話が途絶えるような話ではなく、

会話が盛り上がるくらい自分の伝えたいこと、話したいことがあるかどうか。

まったく考えが浮かばなければ、自分の好きなこと、
趣味については意見が言える、表現できる、
という分野をみつけることもいいでしょう。。。。

日常から人に意見を求められたら即答するのです。
日頃からそういう訓練をしましょう。

黙ったり、うーんと、えーと、とか口ごもっているようではだめ。

意見をはっきり、すぐに述べられるよう
まず訓練しましょう。

2009年3月15日日曜日

通じる英語

このあいだのアカデミー賞授賞式。

インドのスラムの日常を描いた
「スラムドッグ・ミリオネラー」がゴールデングローブを受賞した。

日本勢も「おくりびと」が外国映画の賞を受賞するなど

ハリウッドもやっと外国に目を向ける余裕がでてきたのかなと思った。

オバマ大統領が就任して、アメリカも変わったのか、
民族は多様であるということ、
WASPだけのものではないということを
示す兆候なのか、、、

もちろんアカデミー賞は本来アメリカの映画を評価する場であるわけで
世界の映画を対象にするならカンヌ映画祭などがあるとはいえ、、、

とにかく喜ばしいと思った。



ただ!!!

アメリカの友人は言った。

「おくりびと」の受賞時にコメントをしていた日本人の監督?は
英語を話していたらしいのだけど、
何を言っているのか、さっぱりわからなかった、と。


こういうコメントを、私は英語のネイティブから何度聞いたかわからない。

NHKの2ヶ国語放送の英語を聞いても
日本人の通訳は英語で話しているつもりらしいのだが
何を言っているかさっぱりわからない、とか、

本当に何度も何度も耳にしてきた。

どうしたことか。。。

インドや中国の人たちの英語もなまっている。
でも、
「通じる」英語を話すのだ。

それがなぜか、日本人はいつまでたっても
評価されないレベルにいるような気がする。

もちろん、日本人も英語の達人は沢山いる。

でも一般人レベルでの英語会話能力は、
いつも他のアジアの国と比べ低いままなのではないか。。。



このあいだNHKで白州次郎のドラマをやっていた。

主役を演じた伊勢谷友介さんは、英語を話すシーンが多かったが
日本人としては合格点を出せる、(通じる)レベルの英語を話していた。

2カ月ネイティブの特訓を受けたというのもあるが、
それ以上に、伊勢谷さんは、ニューヨーク大学に留学された経歴もある。

英語を使って何かをした、
英語圏で生活しなければならなかった、

とか、結局はどれだけ英語環境につかり
どれだけそれを駆使し、話し、聞いたか、ということが、

その人の会話力を創るといってもいいと感じた。

結局、

体験レベルで異文化にどれだけ触れたのか、

ということなのかもしれない。

ある程度のレベルに達したら
やはり、その言葉が話されている国に言って
浸りきる。Immersion 

それが必要なのだ。

「通じる」、そして、本当に「使える」英語を
扱えるようになるにはそれしかない。

英検何級が受かったとか、
そういう資格試験がどうこうではなく、

普通の一般人が
通じる英語を話せるようになること、

それが日本の目標ではないだろうか。。。